個人事業主の方を対象とした、クラウド会計ソフトのランキングを作成しました。クラウド会計ソフトを乗り換えてきた経験談を踏まえながら、解説します。

順位 ソフト名 料金

会計ソフト freee
スターター 980円/月
スタンダード 1,980円/月
プレミアム 3,980円/月

MFクラウド確定申告
フリープラン 0円/月
個人事業主プラン 800円/月

やよいの青色申告
セルフプラン 8,640円/年(初年度無料)
ベーシックプラン 12,960円/年(初年度無料)

第1位 freee


freeeは金額はクラウド会計ソフトの中で一番高いですが、クラウド会計ソフトのパイオニアで、利用者数も非常に多いです。

freeeの料金プラン

料金プランはこちらです。

スターター スタンダード プレミアム
月額プラン 980円/月 1,980円/月 3,980円/月
年額プラン 9,800円/年 19,800円/年 39,800円/年
確定申告
消費税申告 ×
請求書/見積書の作成
メールサポート
チャットサポート
電話サポート × ×
導入サポート × ×
領収書保存機能 5枚/月
税区分カスタマイズ ×
経費精算 × ×
電子帳簿保存 × ×
予実管理 × ×

日本一の連携数と簿記知識がほぼ不要の使いやすさ

freeeには、他クラウド会計ソフトにあるような無料プランはなく、30日間の無料期間のみとなっています。また、金額も他のクラウド会計ソフトよりは高くなっています。

1.freee 9,800円/年
2.MFクラウド確定申告 8,800円/年
3.やよいの青色申告 8,640円/年

その一方で、連携数は日本一と言われています。基本的に他のクラウドソフトも十分な連携数はありますが、マイナーなものを使用していて他サービスでは対応がしていない場合などは、freeeで一度確認をしてみると良いでしょう。

また、freeeの最大の特徴としては、簿記の知識があまりなくても、簡単に入力することができる点です。簿記が苦手な方やメイン業務に集中をしたいから経理に時間をかけたくないという方はfreeeを選んでおくと便利だと言えます。

私も簿記の資格はあるのですが、細かいところはよく分からないため、いろいろと渡り歩いてきた結果、現在はfreeeを使用しています。デザイン性・操作性に優れているため、専門的なことがよく分からなかったり、ITツールが苦手な方には特におすすめです。

>>freeeの無料試用の詳細を見る

第2位 MFクラウド確定申告


価格が安く、私も長く愛用をしていたソフトです。

MFクラウド確定申告の料金プラン

料金プランはこちらです。

フリープラン ベーシックプラン 電話サポート付
ベーシックプラン
月額プラン 無料 800円/月
年額プラン 無料 8,800円/年 17,200円/年
月間仕訳件数 50件/年 無制限 無制限
スマホアプリ
アップデート(法令改正対応)
メールサポート
チャットサポート △(登録から30日間)
電話サポート × ×
データエクスポート ×
トリプルバックアップ ×
稼働時間を99.5%を保証 ×

フリープランあり

私もそうですが、個人事業主にとっては、とにかく月額の固定費は抑えたいところです。上の表の通り、MFクラウド確定申告では、フリープランでも十分な機能を兼ね揃えていま「した」。

以前は月間仕訳数15件と非常に少なくはあるのですが、小規模の方なら大丈夫な件数だったのですが、現在は「年間50件まで」に変更されました。年間50件ですと、がんばっても3ヶ月前後ぐらいの無料期間になってしまうと思います。あくまでも無料で使えるのは、お試しということで見ると良いと思います。

操作性やデザイン性などから細かい不満を感じるようになり、freeeに結局私は乗り換えをしました。

>>MFクラウド確定申告の無料プランの詳細を見る

第3位 やよいの青色申告


インストール版、クラウド版すべて含めた会計ソフトにおいて、30年以上も販売実績のある老舗の企業ですね。登録ユーザー数も140万人以上と第一人者と言っても過言ではありません。

やよいの青色申告の料金プラン

料金プランはこちらです。

無料体験版 セルフプラン ベーシックプラン
料金 無料
最大2ヶ月
8,640円/年
初年度無料
12,960円/月
初年度6,480円
入力などの基本機能
決算・申告 ×
電話サポート × ×
メールサポート × ×
チャットサポート × ×
画面共有サポート × ×
仕訳相談 × ×
確定申告相談 × ×
経理業務相談 × ×
消費税改正業務相談 × ×
マイナンバー相談 × ×

サポートはないが、一番安い

無料体験版は、2ヶ月間のみ使用可能で、決算・申告にも対応をしていないので、その名の通り「体験」だけとなります。そのため、イメージができた方から、セルフプランに切り替えていくようになるかと思います。

ただ、有料プランにおいては、クラウド会計ソフトで一番安いです。そのため、金銭的には優位性があるのですが、セルフプランにはサポートが一切ありません。専門ソフトですので、PCに精通している方であってもどうやって使ったらいいのだろうと疑問に思うことはどうしても出てきてしまいます。

私は、自分で調べるよりも回答を教えていただいたほうが効率的と考えるタイプであったため、サポートがないやよいは難しいなということで、無料体験版のみを使用して退会することにしました。

>>やよいの青色申告の詳細を見る

インストール型より、クラウド型がオススメです


PCをインターネットに接続できないような、秘匿性が高い業務をされている方の場合であれば、インストール型しか無理ですが、そうでない方であれば、クラウド型を使用することをオススメします。

2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震、2018年の北海道胆振東部地震と大きな地震が続きました。また、南海トラフ地震の発生もずっと警告されています。そのため、日本のような地震大国では、データを安全に保管しておくことが重要であると考えているからです。

インストール型のように、自分のPCにすべてのデータを保管するやり方ですと、パソコンが壊れたりすると、データがすべてなくなってしまう危険性があります。パソコンが壊れてしまう原因は、災害時に限らず、移動中に落としてしまう、お茶をこぼしてしまう、経年劣化といったケースがあります。

freeeであれば、インターネット上に自動でバックアップをとってくれているため、何かデータが失われるようなことがあったとしても、直前の時点まで復旧が可能です。仮にパソコンが壊れてしまったとしても、別のパソコンでログインをすればデータが完全な状態で保管されています。

個人事業主だと、自分の仕事は自分で守るしかありませんので、安全性を買うことは非常に重要であると、私は考えます。

最終的に落ち着いたのは「freee」

私は長くMFクラウドを使っていたのですが、使っているカードが対応していなかったため、freeeに切り替えることにしました。クラウド会計ソフトではMF確定申告が最安値なのですが、操作性・デザイン性などからfreeeを使用しています。MFクラウド確定申告が最安値と言っても、1年間で1,000円ほどしか違わないので、ストレスなく使えることを重視しました。

さて、MFクラウド、やよいと試してきた中で、最終的に「freee」に落ち着いた理由はこちらです。

  • 導入シェア1位
  • 無料でサポートをしてくれる
  • 3600件以上の連携数があり、使いたい金融機関に対応をしている
  • サポートが丁寧ですばやい(満足度94.1%)
  • FAQが充実している
  • WindowsでもMacでも使用できる

freeeは、300名以下の中小企業への導入シェアが32.3%と第1位です。1番使いやすいから、1番使われているのだと私は考えています。私自身、使い始めてから何度も確定申告を経験していますが、freeeで作成したデータを印刷して、税務署に送付するだけと非常に業務が効率化されています。

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