請求書の作成方法や書き方は、フリーランスを始めるにあたって必ずマスターしておかなければならないものといえます。もちろん、請求書だけでなく、納品書の書き方についても知っておく必要があるでしょう。
そこで今回は請求書・納品書の書き方についてご紹介していくとともに、見落としがちなポイントについてもお話していきたいと思います。
書類が必要な理由を知ろう
請求書や納品書の書き方を学ぶ前に、まず請求書はなぜ必要なのか、書類にはどのような役割があるのかを、お仕事の流れにそってみていきましょう。
1.見積書と発注書
まず、取引を行う相手からいただくのが、見積書となります。
・依頼内容の詳細
・単価はいくらか
・いくつ必要か
・合計の金額
これらを記したものが見積書なのです。フリーランスの方は、この条件でお仕事を受けるかどうか判断することになります。
そして、見積書の内容でOKとなれば、発注に入ります。発注書は、見積書で記した依頼内容や金額の他に、いつまでに納めてね!という納期も記されています。
2.納品書と請求書
いよいよ依頼されていたものを納めるときに、納品書と請求書が必要になります。この2つの書類は、いつ、いくらの品物を、いくつ納めたか、それによって請求する詳細を示す役割をもっているのです。
いかがでしたか?書類の必要性や役割がみえてきたところで、本題の書き方についてお話していきましょう。
請求書の書き方
まずは、請求書の書き方から解説していきます。請求書に記載する内容は、以下の8つになります。
1.宛先の記入…取引をする会社の名称、担当者の部署や名前
2.請求する内容…商品名、商品の金額、数量
3.請求日…締め日(請求書を作った日付ではない)
4.消費税
5.支払いの期日…お支払期限〇年○月○日
6.あなたの氏名(会社名)
7.振込先の銀行口座
8.請求書の番号
振り込みの際にかかる手数料を取引先が負担してくれる場合には、備考欄にその旨を書いておくと良いでしょう。
請求書の見落としポイント
それでは、請求書の見落としや間違えやすいポイントについて確認していきましょう。
1.御中?様?どっち?
宛先で、取引先の会社名や、部署、担当者の名前などを記入しますが、その際に御中と書くのか様と書くのかを間違えないようにすることが大切です。
担当者を記入しない場合は、
・○○会社 ○○事業部 御中
このような書き方になります。様とつける場合は、個人名を記載する場合のみとなります。
2.請求番号の設定
請求番号は、請求書の管理を簡単にすることができるため、必ず設定しておきましょう。設定しておくことで、あの時の請求書がどこにあるか分からない!なんて失敗を防ぐことができます。
納品書の書き方
それでは最後に、納品書の書き方についてもご紹介していきたいと思います。
宛先の記入・あなたの氏名(会社名)・納品書の番号などは、請求書の時と同じように記載していきましょう。
1. 納品する内容…商品名、商品の単価、数量、合計額
2. 消費税
3. 備考欄に一言…いつもご利用いただき有難うございます。
基本的には、請求書と同じような書き方で良いでしょう。ただし、お仕事の内容によっては、どこに納品するのか、場所についても記載しなくてはならない場合もあります。特に決まりがあるわけではありませんが、取引する相手に分かりやすく、正確に記入するようにすることが大切ですね。
いかがでしたでしょうか。今回はフリーランサーのための請求書と納品書の書き方、身落としポイントについてご紹介いたしました。お仕事をするにあたって、どちらも大切な書類となりますので、間違えのないよう気をつけながら作成して下さいね。