源泉徴収票の見方を知ろう!基礎から理解する税金のルール

源泉徴収票は、会社勤めされている方なら、毎年会社から配布されていることと思います。源泉徴収票には、とても大切な内容が記されていますが、詳しく中身を見たことはありますか?受け取った時にざっと目を通すだけかな…なんて方が意外と多いため、今回は源泉徴収票について基礎から学んでいきたいと思います。

記されている内容や、見方を一度理解してしまえば、役立つことはたくさんあります。ぜひこれを機に、何が書かれているのか知っていきましょう。

源泉徴収票には何が書いてある?

源泉徴収票には、会社があなたの代わりにあらかじめ納めていた所得税の額や、扶養親族のことなどが記されています。源泉徴収票に記されているいくつかの項目を見れば、貴方の手取り金額も分かってしまうのです。

貴方の大切な個人情報がたくさん含まれていますので、源泉徴収票を適当に保管しているという方は、きちんと管理したうえで保管するようにしましょう。

記載事項別の詳しい内容について

それでは、記載事項別に詳しい内容を解説していきたいと思います。源泉徴収票が手元にある方は、実物を見ながら一つずつ確認してみて下さいね。

源泉徴収票の見方を知ろう!基礎から理解する税金のルール

1.まずは自分の情報をチェック

まず、一番上の欄に「支払いを受ける者」というものがあります。この欄にはあなたの名前、住所、受給者番号などが記されています。貴方の情報に間違いがないか確認しておきましょう。

2.年収(税込み)のチェック

次に、「支払金額」という欄に記された額を見てみましょう。この金額は、1年間働いて稼いだお給料のうち、課税対象となる金額になります。そのため、税金の対象外である通勤手当てについては含まれていません。

実は、この欄があなたの今年度の年収(税込み)になるので、一番にチェックしたい欄でもあるのです。

3.経費を差し引いた額

給与所得控除後の金額」という欄には、課税対象である支払い金額から、給与所得控除を差し引いた額が書いてあります。給与所得控除は、会社員のために設けられた経費控除制度のようなものなのです。

個人事業主の方が必要経費を決め、計上することができるように、会社員にも支払い金額に応じた額が控除される仕組みになっていることが分かりますね。

4.控除合計額をチェック

所得控除の額の合計額」という欄には、基礎、配偶者、扶養、生命保険料といった、さまざまな控除の合計額が記されています。控除額が高額であればあるほど、納税額は少なくなります。

控除されるべきものに漏れはないか、再確認するためにも、確認しておくと良いでしょう。

5.1年間の納税額

源泉徴収税額」では、あなたが1年に納める税金の額が記されています。金額を見て、意外と少ないと感じる方もいれば、こんなに?と多く感じる方もいらっしゃるでしょう。

ちなみに、ここに記されている額には、復興特別所得税が含まれています。

いかがでしたでしょうか。何が記されているのか、項目別に詳しく見ていくと、税金のことやご自分の年収なども正確に知ることが出来るのです。

[参考]国税庁:https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/hotei/annai/23100051.htm

源泉徴収票の見方を知ろう!基礎から理解する税金のルール

 

還付金額の記載は?

年末調整にて、納め過ぎた税金が還付されることがあることはご存知の方も多いと思いますが、その金額は源泉徴収票には記載されていないのでしょうか。

実は、還付金額に関しては、源泉徴収票への記載がないのです。ただ、給与明細の所得税額1年分+源泉徴収税額を比べることで、税金を納め過ぎているかどうかが分かるので、気になる方は試してみてはいかがでしょう。

個人事業主の方は、確定申告などで税金に触れる機会も多いのですが、会社員の方は中々ご自分の納税額を見る機会もないように思います。1年に1度、源泉徴収票にしっかり目を通すことで税金の仕組みを理解することにもつながるため、ぜひチェックしてみて下さいね。