働くママの家計をサポート!育児休業給付金の基本を掴んでおこう!

子供ができると今まで通りの仕事ができなくなるなど、家計に負担が大きくなるものです。そんな働くママの家計をサポートする制度の一環として整備されているのが「育児休業給付金」です。

まずは基本をしっかりと知っておき、該当する場合はもれなく申請しましょう。

育児休業給付金の基礎

まずは育児休業給付金の基礎と給付を受けるための条件ついてご紹介します。

育児休業給付金とは?

育児休業給付金は母親のみがもらえるものと思われがちですが、父親がもらうことも可能です。これは育児をするために、休業している期間は給与が支払われないことを勘案して支給されるお金です。

通常もらっている額の全額の給付を受けることはできませんが、賃金の50%程度はもらえることから非常に心強い制度だと言えます。

育児休業給付金をもらう条件とは?

次に育児休業給付金をもらうために満たさないといけない条件を3つご紹介します。

1つ目は、雇用保険加入者で、かつ65歳未満であること。さらに育児休業をとる前2年間において、1カ月に11日以上就労している月が12カ月以上ある方となっています。

2つ目は、休業中に職場から賃金として80%以上を支給されていない人です。

3つ目は、休業終了月を除き休業日数が毎月20日以上あることです。

これら3つすべてを満たさないといけないので、よく覚えておいてください。

育児休業給付金をもらえない場合

続いて育児休業給付金を受け取ることが出来ない場合をご紹介します。

・雇用保険未加入である
・入社した後1年を経過していない
・1年以内に退職が決定している
・週の就労日が2日以内である
・申請期限を過ぎている

特に注意が必要なのが、退職予定が1年以内にある方です。この制度は今後も働き続けることが前提であるため、対象外となります。

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育児休業給付金の実務

ここからは育児休業給付金を受け取るために是非知りたい、給付金の計算方法や申請方法などをご紹介します。

育児休業給付金の計算方法を知ろう

まず計算方法を見ていきましょう。

1.休業する前の賃金の、6か月分の平均月給を計算します
2.休業後180日分までは、上記で算出した額×67%
3.181日目分以降は、上記で算出した額×50%

つまり、会社から給付されていた額によってもらえる給付金には差があるということになります。

もし休業中も会社から給与が支給される場合は、両方の合計額が休業前にもらっていた給与の8割未満になるように調整が行われます。

育児休業給付金の申請方法

続いては、育児休業給付金をもらうための手続きについてです。何もしなくてももらえるものではなく、必ず申請をしなくてはいけません。

会社勤めをしている方の場合は、総務課などに給付希望の旨を申告すれば代わりに手続きをしてくれます。ただし、申請書自体はご自身で記入する必要があります。申請を希望される方は、育児休業給付受給資格確認票などの必要書類を確認し、そろえておくようにして下さい。

また申請には期限があることも忘れてはいけません。育児休業に入る1か月前までには手続きを行いましょう。一度申請した後は2ヶ月ごとに更新申請が必要ですが、それは会社がしてくれるので不要です。

育児休業給付金の受給期間

育児休業給付金はいつまでもらえるのかということについてですが、基本的にお子さんが1歳の誕生日を迎える前の日までとなっています。

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育児休業給付金のQ&A

最後に、育児休業給付金の疑問点をまとめてご紹介します。

育児休業給付金は延長できる?

育児休業給付金は、お子さんが1歳になる誕生日の前の日までが受給期間です。しかし、これは最長1歳6か月になるまでの期間内であれば延長することが可能です。

ただし、特別な事情があると判断される場合に限られます。例えば、待機児童が多く預ける保育園が見つからない、病気やけがなどで働けない、配偶者が亡くなったなどの理由があげられます。またお母さんが産後8週間を経過していない、6週間以内に出産予定があるといった場合も該当します。

もう1つは、父親と母親が時期をずらして育児休業を取った場合です。この時は、最長1歳2ヶ月まで給付期間が延長されます。パパ・ママ育休プラスと呼ばれるお得な制度なので、可能であれば利用しましょう。

正社員じゃなくてももらえる?

正社員じゃないと育児休業給付金はもらえないのでは?と思われているお母さんもおられるでしょう。

しかし、以下の4点をクリアできれば給付の可能性大となります。

1つ目は、現時点で1年以上継続しての雇用実績があること。2つ目は、お子さんが1歳を迎えた後もその会社での雇用が予定されていること。3つ目は、お子さんが2歳になる前々日までに契約満了となり、更新されないという予定はないことです。最後の4つ目は、育児休業を取る前2年間の間に12カ月以上月に11日以上勤務している事です。

これらがクリアされれば正社員に限らず受給できます。

育児休業給付金は非常にお得な制度です。申請方法も非常に簡単ですので、給付金対象に該当する場合は忘れずに手続きを行いましょう。