仕事だけでなく、プライベートでも利用することのある飛行機ですが、お得に利用するためには「マイル」に注目する必要があります。そんなマイルをお得に貯められるのが、航空会社発行のクレジットタイプのカードを活用することです。
しかし、大手航空会社であるJALカードとANAカードの違い=会社が違うだけと認識している方も少なくありません。そこで今回は、JALとANAの2つの航空会社に絞り、どちらがお得なのか比較していきたいと思います。
マイルが貯まるとお得になること
まず確認しておきたいのは、マイルが貯まることによって私たちがお得になることとはどのようなものなのかということです。簡単にご説明していきましょう。
1.航空券がタダになるor安くなる
やはり一番のお得ポイントとしては、航空券代がタダになる、もしくは格安で利用できるということでしょう。国内線だけではなく、海外への渡航費用も抑えることができます。
もちろん、航空会社は限定されますので、JALで貯めたマイルはJAL(日本航空)の飛行機を利用することでマイルを消費することができますし、ANAマイルは全日空の利用で消費することが可能です。
2.ポイントや電子マネーに交換できる
ANAならTポイントに楽天Edy、JALならWAONにsuicaといった、電子マネーやポイントとして交換することもできます。ただし、ポイントの価値として考えれば、やはり航空券への利用がもっともお得といえます。
他にも席のランクアップなど、さまざまなことに使用できるマイルですが、もっともポイント効率を上げるためには航空券への交換がベストと考えておきましょう。中々消費できないほどのマイルが貯まるというのであれば、電子マネーや席のランクアップなどに利用してもよいかもしれませんね。
JALとANAの比較ポイント
マイルを貯めることは、飛行機に無料で搭乗可能となるなど、お得な面がたくさんあることが分かりました。では、JALとANAにはどのような違いがあるのか、比較ポイントを見ていきましょう。
1.飛行機利用頻度から見るお得度
まず、飛行機をよく利用するという方にとってお得なのはどちらのカードかというと、「JAL」といえます。なぜなら、JALは飛行機に乗ることで貯まるボーナスマイルというものが存在するためです。
ANAは、飛行機利用以外にもショッピングなどでボーナスやポイントを取得可能ですが、JALの場合は基本的にマイルしか貯まらない仕組みです。飛行機を頻繁に利用するという方は、ボーナスマイルを受け取る機会も増えると思いますので、JALの方がシンプルで使いやすいという方が多いのです。
また、マイルを特典航空券に変えるためのマイル数もANAよりJALの方が少なくなっています。
2.入会キャンペーンから見るお得度
実は、双方のカードともに入会キャンペーンというものがあり、提携しているカードに入会することでマイルをもらうことができます。このキャンペーンにおいては、圧倒的にANAがお得となっています。
ANAがお得になる仕組み
VISAカードやJCBカードなどは、双方どちらも提携しているカードです。このようなクレジット型のカードをいくつ所有するかは個人の自由であり、キャンペーンでお得にマイルを得るため、複数所持される方も多いです。ここでポイントとなるのが、ANAはカードごとにマイル口座番号が付与されるということです。
JALの場合、複数の提携カードに入会しても番号は統合されるため、利用方法はシンプルで簡単といえます。しかし一方でANAはカードごとに番号が付与されるため、あくまでも新規の発行としてみなされるのです。
そうなると、すでにANAカードを持っている場合でも、カード会社ごとに開催されているすべてのキャンペーンに参加できることになり、複数のカードを作成するだけで10万マイルものマイル数を貯めることも可能になります。
3.継続年数から見るお得度
カードを継続利用するだけでもANAカードが圧倒的にお得になります。その理由は、複数のカードごとに継続によるボーナスマイルが貯まるからです。もちろん、カードを継続利用するということは年会費を支払うことになりますが、提携カード枚数が3枚で、なおかつゴールドカードであれば、6000マイルも獲得できることになります。
JALカードの場合、入会キャンペーンと同様、継続のみでは付与されないことに加え、何枚所持しようと1枚にのみボーナスが与えられるのです。
この点を見ると、カード作成・継続年数によるお得度は、ANAが格段に優れているといえるでしょう。
航空券がタダになるマイル数はいくら?
マイルを貯めることでお得になることや、JALカードとANAカードについて比較をしてきましたが、一体どのくらいのマイルを貯めると飛行機にタダで搭乗可能となるのでしょうか。
国内線の場合
国内線の場合は、JALなら最大で2万マイル、ANAなら最大で2万3千マイルが必要となります。1万マイル貯まればタダで乗ることができる場合もあると考えてよいでしょう。
海外線の場合
海外便での航空券なら、JALは最低でも1万5千マイル以上、ANAは最低でも1万2千マイル以上が必要です。
ただし、JALの場合はオフシーズンでもマイル数が変わらないのに対し、ANAではシーズンによってマイル数が異なってきますので、その点は注意しておく必要があります。
1年間でこれだけのマイルを貯めようとすると難しく感じるかもしれませんが、提携カードでの支払いを増やすだけでマイルは貯まりやすくなります。公共料金の支払いや普段の買い物などをカード払いにすれば、比較的早く貯めることができるでしょう。
お得にマイルを貯めて、ぜひタダで国内外問わず飛行機の旅に出かけてみてください。