携帯でOK!e-taxでの確定申告のやり方と利用前に注意する事

 

確定申告は、個人事業主の方が必ず1年に1度行う必要のあるものです。面倒で複雑と思われている確定申告ですが、実はネットで済ませる方法があるのです。

今回は、簡単で便利と話題のe-taxのやり方についてご紹介していくとともに、利用前に注意しておきたいことについてもお話していきたいと思います。

e-taxとは?

ではまず、e-taxについてどのようなものなのか、簡潔にご説明していきたいと思います。

e-taxは、所得税申告書のデータを、電子的に送信する国税電子申告納税システムのことをいいます。導入されたのは2004年のことなので、すでに利用している方も多いでしょう。

公的個人認証サービス

e-taxにて確定申告を行うことは、時間を短縮することができるため、利便性が高いといえます。ただ、提出する際には、本人であるということを電子証明書にて証明する必要があるのです。

電子証明書とは、ネット上にて、本人であることを証明するためのものです。電子証明書になる例としては、「住民基本台帳カード」がありますが、これは2016年に新規の交付や更新が終了しています。そのため、「個人番号カード」または「携帯電話認証」にて認証を行いましょう。

携帯電話認証については、2017年に開始されるもので、従来必要だった「ICカードリーダー」や「住民基本台帳カード」が不要となります。

携帯でOK!e-taxでの確定申告のやり方と利用前に注意する事

 

e-tax確定申告のやり方

それではさっそく、e-tax確定申告のやり方について詳しくお話していきますね。今回は、新しく導入された「携帯電話認証」のやり方をご紹介します。

1.本人確認の方法

携帯電話認証にて本人確認を行う場合、3つのステップをふむ必要があります。

1.携帯電話番号を電子申請手続き画面にて入力する
2.メールにて認証コード通知を受け取る
3.自動音声電話にて、認証コードを携帯電話へ入力する

この3つのステップを完了することで、従来では考えられないほど簡単に、本人確認ができるようになっています。運用開始の予定日については、2017年1月4日となっているため、2017年2月から提出する確定申告にて携帯電話認証が利用できます

2.決算書の作成

決算書は、オンラインにて作成することができます。確定申告する際は、経費や収支内訳書を作成する必要があるのですが、こちらもe-taxでは、オンラインにて作成することができるのです。

記入項目は、紙と特別変わっているところはありません。売り上げ、収入金額、仕入れ金額などについいて、漏れのないように記入していきましょう。

3.データの送信

作成したデータを送信し、提出します。このデータ送信についても、PDF形式で送信するだけで良く、添付書類についても、段階的に増えていく予定です。

必要な添付書類も含め、すべての決算書を記入し終えたらデータを送信し、確定申告が完了となります。もちろん、決算書の記入については、紙と同様、漏れや間違いのないよう記入する必要がありますが、とても簡単に申告することができますね。

利用前に注意すること

e-taxの携帯認証が始まることで、セキュリティー面に不安を感じるという方も多くいらっしゃると思います。近年では、携帯電話に含まれる個人情報の重大さが問題となっています。ロックをかけるなど、紛失した時や、盗まれた時の対策として、1人1人が意識していかなければなりません。

また、パソコンと同じように、ネットサーフィンや動画を見るなど、ウィルスへの危険性もゼロではなくなってきています。なるべく、携帯電話にもパソコンと同等のセキュリティーソフトをダウンロードしておくなど、対策をするよう心掛けましょう。

とはいえ、携帯電話認証は、やり方さえ理解できれば、電子申告が今まで以上に簡単で便利なものになるでしょう。ぜひみなさんも活用してみて下さいね。