出張が決まると、通常業務に加え準備が必要になるため慌ただしく毎日が過ぎ、気づけば出張当日…移動車内や機内での混み合いに出張先での業務開始と、休む暇もなく疲れが溜まりがちに。しかし仕事は待ってはくれず、まとまった休みもとれない。こんな回復できない疲れに悩んでいませんか?
その悩みを解消するためには、疲労回復のコツと仕事の効率化を徹底する必要があります。今回は、この2つをポイントにお話していきたいと思います。
1.疲労回復のコツは入浴にあり
忙しいとシャワーで済ませてしまいがちな入浴ですが、実は身体的な疲労回復には湯船につかることがもっとも効果的といえるのです。
入浴による疲労回復効果とは
湯船につかることで、体全体を温めることが出来ます。体温を上げることは免疫力アップにつながるため、忙しい時に体調を崩すとことがなくなり、体調管理を整えることが出来るのです。
また、体が温まることで血管の流れがスムーズになり、食事からの栄養を体内のすみずみまで届けてくれる効果も得られます。全身に血が巡ることはリラックス効果にもつながるため、休む暇がないビジネスマンこそ入浴を極めるべきといえます。
2.体の中から回復させる栄養をとる
疲れた体にエネルギーチャージをするためには、炭水化物だけではなくビタミン類を積極的に摂取する必要があります。取り入れておきたい栄養素と食材を一覧にてご紹介していきましょう。
疲れに効く食材
・ビタミンB群
炭水化物から得た栄養素をエネルギーへと変えてくれる働きがあります。
含まれる食材…豚肉レバー、うなぎ、にんにく、卵、納豆、さんま、まぐろ、鶏肉
・ビタミンC
免疫を高めてくれるだけでなく、ストレスに対抗する力を強めてくれます。
含まれる食材…ピーマン、アセロラ、キウイ、ブロッコリー、いちご、レモン
・クエン酸
エネルギー生成のために必要な有機酸で、疲れとともに体内で減少してしまうため、積極的な摂取を心掛けて下さい。
含まれる食材…レモン、グレープフルーツ、いちご、梅干し、お酢
・必須アミノ酸
筋肉のもととなるたんぱく質を体内で生成する働きがあり、身体の疲れ解消効果があります。
含まれる食材…卵、チーズ、カツオ、鶏むね肉、マイワシ
どの食材もスーパーなどで簡単に手に入れられるものばかりです。ホテル泊中でも、夕食の献立に意識して取り入れることで疲れ解消効果が高まるでしょう。
3.胃休め日で体内をリセットする
疲労回復のために食事から栄養を補給することはとても大切なことです。しかし、食べ過ぎていては逆に胃腸を疲れさせ、体を休ませてあげることが出来なくなってしまう恐れもあるのです。
胃腸の疲れは全身の疲れに
食べたものの消化、栄養素の吸収など、体内は常にフル稼働している状態となります。そこに毎日の食べ過ぎが重なると、体内器官を休ませる時間が与えられず、倦怠感や疲れの原因を引き起こすことも。
胃腸を休ませるポイント
だからといって、仕事の日に絶食するなんてもってのほか。エネルギーが作り出されないままで、集中力が保ちません。
胃腸休めのポイントは、
・食事回数を1回減らす
・消化によいものだけを食べる
・週に1度食べない日をもうける
この3つになります。
始めやすいのは、消化によいものを食べるということでしょう。具沢山のお味噌汁や野菜スープ、おじやなど、消化によいものを積極的に食べるようにして下さい。接待続きで胃もたれを感じたり、食べるのも億劫なほど疲れた時は、体内のSOSサインかもしれません。
市販のものでかまわないので、お腹が空いたと感じるまでは3食スープにしてみるのも良いでしょう。食べないのではなく、あくまで休ませてあげることがポイントとなります。
4.仕事の効率化~2つのポイント~
4つ目は、仕事の効率化についてです。仕事を効率よく進めることで出張期間の短縮が期待できますし、それによる思わぬ休日をゲットできるかもしれません。効率化には下記の2つのポイントをおさえておきましょう。
1.予定リストの作成
出張で行う業務が決まっているなら、内容、所要時間などを書き出し、予定リストを作成しておくと効率アップにつながります。ダラダラと作業していては、終わりも見えずやる気が途切れてしまう原因に。
毎日の予定をきちんと作成し、その日の業務が完了しなければ翌日の予定リストを変更するなど、遅れや延期にならないよう徹底した時間管理が大切になるでしょう。予定通りにいかないことは想定したうえでの時間配分が効率アップのカギとなります。
2.面倒な業務は午前中に完了させる
出張先でも通常の業務連絡や、別の商談相手からの連絡など、出張先ばかりに時間がさけないこともあるでしょう。基本的に時間を要するものや、後にまわすと面倒なものは、午前中に片づけておくことがポイントです。
後にまわしてばかりいると、気が付いたら手つかずの業務が溜まり、効率はダウンします。朝、日光を浴びて出社した時には、体内時計が活動し始めているもっとも効率よく仕事をこなせる時間といえます。その日の効率アップは午前中で決まると頭にたたきこみ、集中して取り組みましょう。
長引く疲労は病気の可能性も
最後に、忙しく働くビジネスマンだからこそ注意していただきたいのが、疲労の陰には病が潜んでいることもあるということです。
慢性疲労症候群は、原因不明の発熱や頭痛、精神面でも慢性的な疲れを感じてしまう病気です。休日に十分休むことが出来たのに疲れがとれない、精神的に何事も億劫で鬱のような症状が続くようであれば、病院で診察を受けるようにしましょう。