返戻率で決めるべし!【2017年度】学資保険のおすすめまとめ

2017年より対象外とされていた公務員だけでなく、主婦までもが加入可能となった個人型DC(確定拠出年金)が注目を集めています。厚生年金や基礎年金の他にも、老後の資金として年金を受け取ることができるため、国民すべてが理解しておくべき制度といえます。

さまざまな証券会社が取り入れている個人型DCですが、それぞれに設定されている手数料を把握したうえで選択することが賢明です。そこで今回は、人気の証券会社の手数料を比較してご紹介するとともに、節税効果についても解説していきましょう。

個人型DCの手数料とは?

まず、個人型DCにおける手数料についてみていきましょう。

初期費用

初期費用においては、どの銀行・証券会社も共通となっている加入費用2,572円(税抜き)を除いて、下記の2つの費用が必要となります。

・加入手数料
・移管手数料

掛け金拠出の際にかかる費用

口座管理手数料に関しては金融機関別に設定されているものとなっていますが、国民年金基金連合会(年間1,152円(税抜き))と事務委託先金融機関(年間720円(税抜き))の手数料については共通となります。

給付の際・還付時に発生する費用

給付時の費用は金融機関によって定められるものではなく、すべて共通で400円(税抜き)発生します。

還付時も同様で、953円(税抜き)と400円(税抜き)が共通して発生するものとなっています。

得なのはどっち?JALカードとANAカードを徹底比較してみた

証券会社別〜手数料の比較とおすすめ度〜

手数料においてポイントとなるのは、“口座管理手数料”となります。この料金については、無料なところから月500円程度必要になるものまで幅広く、百円単位とはいえ、差が生じていることに注目すべきなのです。

確実に徴収される手数料をコントロールできるかが、将来に大きく影響を与えることになります。それでは、おすすめ度の高い証券会社別に手数料を比較していきたいと思います。

1.SBI証券は口座コストが安い

加入手数料、移管手数料ともに1,000円(税抜き)と安価なうえに、口座管理手数料に関しては年金の資産残高が50万円を超えている場合は無料になるという魅力があります。

運用商品数も多く、コストを抑えながら投資信託を始められます。個人投資家からは以前より人気を集めていたSBI証券ですが、個人型DCが注目を集め始めたころからはさらに支持を集めているのです。

年金という長期間の運用が必要になるものだからこそ、コストを最低限に抑えることができるかどうかがポイントになってくることを考えれば、やはり1位に挙げるのはSBI証券といえるでしょう。

2.スルガ銀行なら安全運用ができる

安全な運用、リスクをできるだけ避けたいという方にとっては、定期預金中心のスルガ銀行に注目すべきです。

加入手数料が無料となっているほか、SBI証券と同じく資産50万円を超える場合には口座の管理手数料も無料となっているため、運営にかかるコストは低いといえます。

定期預金型で確実、安心な運用を目指したいという方には、十分なラインナップが揃っているといえるでしょう。スーパー定期という商品名で1年、3年、5年から選べるものがあり、元本も確保されています。

3.野村証券は長期投資に◎

加入手数料無料、口座管理手数料は月317円(税抜き)となっている野村證券は、口座管理に手数料が発生するものの、長期投資にもっとも適しているといえます。

DCラインナップをさらに拡げ、投資信託の運用に力を入れている方にとっては、野村証券にての個人型DC開設はおすすめです。

上位3つをご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。口座管理手数料のみに着目してまとめると、以下のようになります。

・SBI証券、スルガ銀行ともに条件を満たせば無料になる
・野村証券は年間で3,800円(税抜き)必要となる

カードローンには収入証明書が不要?個人事業主ならではのローンとは

節税効果はどのくらい得られるのか

個人型DCが注目を集めている理由のひとつに、節税効果が挙げられます。税制の対象となるのは所得税と住民税になります。

個人の税制額の割り出し方

どのくらいの節税効果が得られるかどうかは、所得税率を把握しておく必要があります。この税率に関しては所得に応じて上昇しますが、一般的なサラリーマンなら5〜10%、所得が少し多い方の場合で20〜23%程度と予想できます。

例)
年金の掛け金が年間で12万円
所得税率10%
住民税率10%

・計算式
掛け金12万円×20%(所得税率10%+住民税率10%)=節税額2万4000円

このように、将来のために資産運用ができるだけでなく、節税効果を受けることができるため、個人型DCのメリットは大きいと考えられるでしょう。

掃除費用も経費にできる!?つい悩んでしまう帳簿付けのポイント

個人型DCを始めるうえで大切なこと

メリットがあり、始めることを検討されている方も多くなっている個人型DCですが、メリットを生かすためにも大切なのは、節税されて還付された分のお金をきちんと貯蓄しておくということです。

せっかくの節税も、年末調整などで還付されたからとそのまま使用してしまうと、全く意味がないものになってしまいます。何を目的に個人型DCを始めるのか、始めたことによるメリットをいかに資産運用に生かしていくのかは、個人の意識の高さが大きく関係してくるでしょう。

専業主婦の方でも利用可能になった今だからこそ、将来に向けた堅実な資産計画の遂行をポイントにしておきたいものです。