日本政策金融公庫で創業を目指そう!メリットとデメリットについて

近年、女性の活躍は素晴らしいものですよね。今後も女性の仕事における活躍はさらに幅を広げ、起業を目指す方も少なくないのではないでしょうか。しかし、会社を興すためには資金が必要になるものです。

そこで今回は日本政策金融公庫で資金を調達する方法について解説していきましょう。

日本政策金融公庫の審査とは

まず、日本政策金融公庫というのは、中小企業や個人事業主への融資を行っている国の金融機関になります。もちろん、「お金を貸してください」と言えば借りられるわけではなく、審査への通過が必要です。

審査ってどんなもの?

審査は、おもにこれらの内容を重視されます。

自己資金額はどれくらいあるのか
→預金額がゼロ、自己資金ゼロではあまり良い印象はもたれません。
・あなたの経歴や事業における能力
→面談の際にあなたの意欲や能力から信用できるか否かの判断をします。
事業計画書に書かれている内容
→事業を始めるうえで欠かせないものなので、きちんと作成されているかがポイントとなります。
担保、保証人
→損害をおぎなうことが出来ない場合に保証できるものがあるかもポイントになるでしょう。

もちろん、どのような審査基準かは公表されているものではないので、あくまでもポイントとして覚えておくと良いと思います。

日本政策金融公庫で創業を目指そう!メリットとデメリットについて

メリットとデメリット

日本政策金融公庫でお金を借りるうえで、メリットとデメリットを理解しておくことも大切です。

3つのメリット

1.金利の低さ
2.返済完了までの期間を長く設定することができる
3.毎月の返済額を減額してもらうことも可能(確定申告書類などを見せ、手続きする必要があります)

4つのデメリット

1.必要となる書類が多数ある
2.保証人は必須
3.実際にお金を借りられるまで時間を要する
4.万が一理由なく返済が遅れた場合はその後の取引が不可となる

数で見るとデメリットの方が多く感じてしまいますが、金利の低さや返済期間などのメリットはとても大きいといえます。

日本政策金融公庫で創業を目指そう!メリットとデメリットについて

実際の手続きの流れ

では、実際の手続きではどのような流れのもと行われているのかについてもご紹介していきたいと思います。

1.最寄りの日本公庫窓口への相談→申請書などを受け取り、作成する
2.作成書の提出(郵送やネットでの提出も可能)
3.面談→提出から約2週間後に行われる
4.審査通過→面談から約2週間後に決定となる
5.契約書の送付→融資決定となると、契約書が送られてくるため、相談した窓口にて手続きを行う

これがおおまかな手続きの流れになります。実際にお金が振り込まれるのは窓口での相談から一ヶ月程度かかることになるでしょう。

2017年より女性応援制度が開始されます

ここで、女性の方に特にご紹介しておきたいのが、女性の新創業融資制度が拡充された新しい制度がもうけられたということです。

新制度と旧制度の違い

従来は、
・事業を新たに開始する方のみ
・現在雇用されている会社の勤続年数が6年以上で、同一の業種にて事業を始めようとしている方のみ
といった、対象要件というのが制定されていました。

しかし、女性小口創業の場合はこれらの要件が撤廃されることになったのです。

なお、貸付の限度額についても変更があり、300万円までとなっています。

要件がとりはらわれたことにより、利用できる方も増えることになるのではないでしょうか。

日本政策金融公庫で創業を目指そう!メリットとデメリットについて

細く長く信頼を築くことが大切

日本政策金融公庫とお付き合いを始めるためには、細く長く、が鉄則になります。初めから多額の資金を借り入れることはできませんが、長く付き合うことで信頼を得れば、スムーズな取引が可能となります。

ただ、返済の滞納だけはしないよう注意しておきましょう。どこから資金調達すればいいの?と悩まれていた方は、一度相談してみてくださいね。