出張後、溜まりに溜まった洗濯物を家に持って帰るのは気が引けるものです。
他にも、
・2、3日の出張予定が長引き、新しい衣類がなくなってしまった
・毎回予備の下着を含め、荷物がかさばって仕方ない
・ビニール袋に入れていても、汗臭さがカバンにまでうつってしまう
など、出張特有の洗濯ものに悩まされている方は多いでしょう。
そこで今回は、出張の荷物を最大限少なくする豆知識をご紹介していきたいと思います。ポイントは「ホテルでのセルフ洗濯」です。
ホテルでのセルフ洗濯豆知識4選
洗濯機を使わずに洗濯するためには、手洗いをマスターする必要があります。そこで手洗い洗濯の豆知識をご紹介していきましょう。
1.使い切り個包装洗剤を選ぼう
洗濯に必要な洗剤ですが、一回分が個包装になった洗剤を選ぶようにしましょう。安いからと大きな液体洗剤のボトルを購入しても、かさばるうえに漏れてカバンの中が悲惨なことになる恐れもあります。
個包装の洗剤ならその心配もなく、必要な数だけ持ち運ぶことが可能です。
2.洗濯ネットを100均で用意する
洗濯の際、直に衣類を揉み洗いすると、生地を傷めてしまう場合があります。また、衣類がまとまらない分やりづらく、イライラしてしまうことも。そんなやりづらさを解消してくれるのが洗濯ネットです。
ネットに入れれば一度にたくさんの下着を揉み洗いできますし、洗面台に直接衣類が触れないので、衛生面でも安心できます。
3.乾燥には吸水性の高いタオルが◎
洗濯機がないということは、脱水もできないということになります。しかし、下着や靴下であっても、絞れば伸びてしまいます。そこで活用したいのがふわふわのタオルです。
おすすめは1秒タオルという究極の吸水性をもつタオルです。普通のタオルよりはお値段が高くなりますが、1枚持っているとかなり便利で、洗濯物の水分を一気に吸収してくれます。
4.洗濯ロープでスペースを確保
浴室に物干し竿が取り付けられているホテルもありますが、タオルや肌着を干す用ハンガーが足りなくなって、干せない場合もあるでしょう。そんな時のために、洗濯ロープを準備しておきましょう。
ドアノブやクローゼットのバーに取り付けたり、探せば意外とスペースはあるものです。ロープを取り付けさえすれば、その上にタオルをかけたり下着をかけたり、簡単に干すことができます。
いかがでしょうか。そのくらいなら用意できるし、自分にもできるかも?と思われたのではないでしょうか。では次のステップ、やり方をみていきましょう。
ホテルでの洗濯のやり方
1.まず、洗濯ネットに洗濯物を入れ、その上から洗剤をかけます。襟や袖の汚れが気になる場合は、その部分に直接洗剤を少し垂らしておくと良いです。
2.洗面台に栓をし、蛇口から水を出しながら洗濯物にたっぷり水分をふくませていきます。
3.ある程度水が溜まったら、押し洗い、揉み洗いをしていきます。絞り洗いはNGです。
4.水の色が変わり、汚れが浮き出てきたら一度栓を抜き、すすぎ洗いをしていきましょう。すすぎは臭いを取り除くためにも大切な作業なので、しっかり行って下さい。
5.すすぎが終わったらタオル押しながらある程度水分をオフし、タオルにくるみます。タオルの上から少し押さえるような形で水分をしみこませていきましょう。
6.最後は洗濯物を干す作業です。しわにならないよう、少し形を整えてから干してあげるとよいです。
生乾き臭、部屋干し臭対策の方法
ホテルでのセルフ洗濯の悩みといえば、生乾き臭や部屋干しの嫌な臭いがあります。
対策としては、
・エアコンの送風機能を使用する
・部屋干し用洗剤で洗う
・消臭スプレーを利用する
の3つがおすすめです。
洗濯ロープを用意しておけば、エアコンの風が当たる場所に設置し、乾燥を早めることができます。乾燥が早まると臭いも防ぐ効果があるので、浴室の湿気が強い場所での乾燥よりは臭い防止につながるでしょう。
洗剤も部屋干し用のものが販売されています。柔軟剤の香りがするスプレーなどを振ってから干すとより効果があります。
除菌、消臭スプレーは出張時の必須といえるアイテムです。スーツにも使えますし、部屋干し臭にも効果があります。無香料で消臭・除菌効果のあるものを用意しておくとよいでしょう。
洗えるスーツは長引く出張におすすめ
セルフ洗濯をマスターしても、スーツだけは洗えないと思っていませんか?実は近年、洗えるスーツというのが人気を集めているのです。
仕事を終え、ホテルへ到着してからのクリーニングでは、翌朝に間に合わないこともあります。朝はバタバタと忙しく、時間がない。スーツを2着用意するのも面倒。そんな方は、一度洗えるスーツを試してみて下さい。
洗えるスーツの洗い方
1.ハンガーにかけた状態のスーツを裏返し、40度程度の温水をかける。
2.表側も同様に温水をかける。
3.水滴がポタポタと落ちている間は浴室に放置し、1時間程度はそのままに。
4.水滴が落ちなくなっていたら風の通る室内に干す。
たったこれだけの作業で気になる臭い汚れを取り去ることができます。もちろん、襟元などの気になるところは石鹸で少しこすり、温水で流せばOKです。
うっかり食べ物を落としてスーツに汚れがついてしまった時、接待中のたばこの臭いうつりがひどい時などは、温水洗いの後に除菌スプレーをしておけば臭いをかなり解消できます。ぜひ試してみて下さい。