事業計画書は60秒で説明できなければ意味がない?作り方に成功のカギ

 

事業計画書を作る際は、3つのポイントをおさえておくことが大切です。その中で最も大切なのが、「60秒以内で説明できるか」ということなのです。短い時間で、いかに簡潔、かつ相手に理解させるものを作るかどうかが、成功のカギを握っているといえるでしょう。

さて今回は、事業計画書の作り方について解説していきたいと思います。

事業計画書は会社の土台となる

まず、事業計画書の大切さについて知ることから始めていきましょう。

事業計画書=融資などの審査や評価に関わるもの、と考える方が多いと思います。もちろん、そのために必要な書類ではありますが、それだけではなく、会社の基盤となることを覚えておくと良いですね。

事業計画書の役割

・計画者の想いを整理する
・考えをまとめる
・社員にとっての道しるべ
・成功するか失敗するかの判断材料

これらの役割ももっているということを考えながら作るようにしましょう。計画者が社長なら、従業員へ考え・想いを分かりやすく伝えることができるため、目指すべき方向が一致する大切な役割も担っているのではないでしょうか。

作り方のポイント3つ

それではさっそく、事業計画書の作り方と、大切な3つのポイントについてお話していきましょう。

1.内容を簡潔に

事業の計画者にとっては、計画書に沢山の想いが込めたい、伝えたい、という熱い気持ちがあることでしょう。しかし、伝える相手に「何が伝えたいの?」となってしまうような長く分かりづらいものになっては元も子もありませんよね。

そこで大切なのは、内容を簡潔にすること、具体的にいえば、60秒以内で事業計画を説明できることが理想です。

2.抽象的ではなく現実的に

事業計画書を作る段階は、事業が開始される前の状態ですよね。そうなると、事業計画書に少なからず希望のような抽象的な内容が含まれがちなのです。

いくら計画書の内容が簡潔で分かりやすいものになっていても、あまりにも抽象的で、夢や希望にあふれた内容では、評価されません。もちろん、未来に行うことを計画しているため、多少は仕方がないのですが、計画通りに行くだろうと思わせる、現実的な内容でなければいけないということを忘れてはいけませんね。

3.売上は事実をもとに

事業計画書で、もっとも理想通りにいかないのが売り上げといえます。そこで最後のポイントとしては、事実をもとにデータを集め、サンプルテストを行ったうえで売り上げを計算するということです。

ライバルになる企業の情報などは、事業を成功させるためのカギを握る大事な要素となります。自社ではまだ仮説段階である事業も、ライバル社の事実を例に情報を集めることで、明確で現実的な売り上げをひねりだすことができるでしょう。

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リスクと解決策も忘れずに

計画書に記載する内容としては、

・分かりやすい項目
・項目別の要約
・目的や理念
・事業内容
・戦略
・ライバル社との比較
・収支計画

などが挙げられますが、最後に忘れてはいけないのがリスクと解決策になります。どんな事業においても、必ず乗り越えなければいけない課題や、起こりうるリスクがあるはずです。それらを把握しきれているかどうかも、必ず含めておくことが大切です。

計画書を確認する側にとっても、リスクはあるけれど解決策がきちんと考えられていれば、安心できる要素の一つになりますよね。融資を受けるためにと、リスクについてはあえて伏せるようなやり方では、信頼関係を築くことは難しいでしょう。

事業を成功させたい、どうにか融資を受けたい、という気持ちは誰しもが抱くものです。しかし、成功するためには、いかに真実を突き詰めるかが重要なのですよ。