賢く節約するなら着実な暖房費に注目!使い分けと電力会社選びまで

冬場に使用する暖房器具にかかる暖房費はバカにならないものです。だからといって寒さを我慢するわけにもいかないため、賢く節約しながら冬を乗り切る使い分けについてご紹介します。

話題の電力自由化を意識した電力会社選びについても知っておきましょう。

節約するのは暖房器具の見直しを

昔のように暖房器具が限られていた時代に比べて、現代では選択できる暖房器具の種類が非常に充実しています。そこで注目したいのが暖房器具の種類とその使い分けについてでしょう。

暖房と電気代

まず暖房器具を使用することでかかってくる電気代に着目して考えていきましょう。

エアコンで考えるとそこにかかる電気代は全体の25%をも占めています。しかも、夏場の冷房よりも冬場の暖房にかかる消費電力は、多ければ2倍近くもかかっています。

つまり冬場にエアコンを使用すると電気代のうち25%が2倍にも膨れ上がり、家計を圧迫してしまうという事になります。

さらに、暖房器具としてエアコンだけを使用している方というのは非常に少ないものです。暖かい空気は部屋の上方に移動することから、足元を暖める必要が出てくるからです。そこで、電気カーペットなどと併用している方が多いのです。

このように、電気代節約の方法として冬場の暖房費の見直しは重要です。

暖房の種類と使い分け

では、ここでは冬場に使われる暖房の種類と使い分けについて詳しくご紹介します。

・エアコン

部屋が暖まるのに時間がかかり、足元までは暖めることが出来ません。また空気の乾燥を招くので喉にあまりよくありません。一方、火災などにつながる危険性がなく安全であり、部屋全体を暖めることが可能です。

・石油系暖房器具(石油ストーブ、石油ファンヒーター)

石油系の暖房器具は、石油が高騰すると灯油代がかさんでしまいます。その一方で、部屋を暖める効率は高く、お鍋をのせておくと料理に使用するガス代・電気代を節約することも可能です。また、ヤカンかけることで空気の乾燥を防ぎ、医療費節約にもつながります。

・ガスファンヒーター

コストが高いというデメリットがありますが、熱量が強いことがメリットです。長時間使用するというよりも、朝起きてすぐの着替えや、帰宅して冷えた部屋を暖めるのに適しています。

・電気ストーブ

暖める場所が限られている、足元の冷え解消などに有効です。少し冷えるなという時にも使えます。

・コタツ

足元を暖めたい、メイン暖房であるエアコンの温度を下げるために併用するのに最適。

・電気カーペット

熱が逃げやすいのがデメリットではあるが、ひざ掛けと併用することで足元の冷えを解消できます。

賢く節約するなら着実な暖房費に注目!使い分けと電力会社選びまで

暖房器具の特徴と電気代

暖房器具の使い分けをするためには、暖房器具の特徴はもちろんのこと、そこにかかる電気代を知ってくことが大切です。

暖房器具ごとの特徴

暖房器具の使い分けの下りで、暖房器具のメリットやデメリットについてもご紹介してきました。そこで、暖房器具の選び方のポイントを踏まえて考えていきましょう。

1.暖房器具のメリット・デメリットを知る
2.暖房器具にかかる費用(電気代・ガス代・灯油代など)を知る
3.メリットとデメリット、さらに費用から目的別に暖房器具を選ぶ

メリット、デメリットを考える時に考えたいポイントは以下の通りです。
・設置場所ごとに考えられるメリット、デメリット
・暖め方と暖まるまでに要する時間

参考までに、エアコン、電気ストーブ、コタツの3つに着目して考えていきましょう。

・エアコン
リビングをはじめとする広い空間を暖めるのを得意とする。温風を使用して暖めており、部屋全体が暖まるまでには時間を要する。

・電気ストーブ
暖めたい場所が限定された空間である場合、もしくは短期間使用に適している。直接的に電磁波を利用した熱で暖めるので、空気全体を暖めることには向かない。その一方、限られた空間のみであれば熱効率は高い。

・コタツ
手足を暖める事によって身体全体を暖めることに繋がる暖房器具。コタツ内部の発熱体が熱を発し、コタツ布団を被せることで熱を閉じこめている。コタツを置くスペースがあれば、設置場所は選ばないが、広いスペースだと身体全体を暖めるのに限界がある。

暖房器具ごとの電気代

では、暖房器具ごとの電気代をご紹介します。使用する暖房器具によって電気代は異なるため、是非知っておいてください。

・エアコン(10畳用)
→1時間2.8円〜53.5円程度

・電気ストーブ(3畳用)
→1時間24.3円〜27円程度

・コタツ
→1時間4.6円程度(つまみ:強)、2.2円程度(つまみ:弱)

・電気カーペット(2畳用)
→1時間6.2円〜9円程度

・電気毛布
→1時間0.9円〜1.3円程度

賢く節約するなら着実な暖房費に注目!使い分けと電力会社選びまで

暖房費の節約のポイント

それではいよいよ暖房費の節約のポイントを、エアコン使用時を例に挙げご紹介します。さらに、電力会社見直しについても考えていきましょう。

エアコン使用時の暖房費節約ポイント

今や一部屋に一台近くあるエアコンに注目し、暖房費の節約ポイントを以下にご紹介します。

・エアコンの設定温度は出来るだけ低く下げる(暖房使用時1度さげると5%電気代ダウン)
エアコンフィルターをこまめに掃除し熱効率をあげる
サーキュレーターと併用することで空気を循環させ、部屋を早く暖める
・エアコン稼働時間を短縮する(外出30分前にオフ、寝室は暖めた後就寝時はオフなど)

是非実践してみて下さいね。

電力会社の見直しも選択肢に!

最後に電気代をさらに節約するために忘れてはいけないのが電気料金プランの見直しです。

これは、現在利用している電力会社のプラン内だけで見直すのではなく、電力会社をまたいで考えていきましょう。

朝と夜しか使わないなど、ライフスタイルは人それぞれです。ライフスタイルに合わせてピッタリの電力会社プランを考えることで、なんと年間18,000円近くもの節約になったというケースも少なくありません。

また、単価が安いプランだけでなく、インターネットやガスといった他のサービスと抱き合わせることでさらに節約につながるもの、ポイントを貯めることで還元できるものなど様々です。

電力会社を他社に変えるのは手続きが何かと面倒臭そうと感じてしまうものですが、1度の手間で大きな節約に繋がるのは見逃せません。まずはプランのシミュレーションサービスを取り入れて試してみて下さい。

冬場の暖房費の節約方法のポイントについて詳しくご紹介してきました。秋から春になるまで、使用時間はさまざまでも、毎日使用する暖房であるからこそ軽視せず上手に見直しを行いましょう。